2016年8月2日

永住権の取得を希望する留学生は、今秋の新制度の導入を待つ価値あり

現在、Post-Graduate Work Permitを持つ留学生は、永住権のカテゴリのひとつであるCanada Experience Classの要件で必要な1年間の仕事の経験を得ることができます。しかしながら、一般的に留学生は、長年の仕事経験を持っていないために、永住権申請前にポイントで候補者が選ばれるComprehensive Ranking System（“CRS”）の下では、長く働いた経験のある候補者のポイントに及ばず、永住権申請に必要ななポイントを取るのが困難なことが多くあります。

カナダ政府の移民計画によると、今年2016年に約160,600人の経済活動に関わる移民を受け入れる予定です。2015年にカナダに来た留学生と外国人労働者を含む473,307人に加え、別の年に来た外国人達が160,600人枠の永住権申請に押し寄せる可能性があります。　この競争に仕事経験の短い留学生はこの競争では不利な立場にあるといってもよいでしょう。

通常、学士号もしくは修士号を持ち、かつカナダでの仕事経験が1年後あっても、約450点を必要とする十分なCRSの点数には届きません。Express Entry SystemでCRSの得点を満たさない場合、彼らは永住権を申請する資格があるとみなされません。

一方、大学院卒業生は、学歴で得点を多くもらえることからCRSに十分なポイントを得るには可能性が高まります。英語とフランス語両方の語学力がある場合も多くのポイントを得ることができます。

十分なCRSポイントを持っていない人は、CRSに600ポイントを追加できる雇用のオファーとLabour Market Impact Assessment（「LMIA」）や卒業生を対象にした州推薦プログラム（「PNP」）必要になってきます。現在、多くの学生がLMIAまたはPNPのサポートなしには永住権を申請することができません。

トルドー政府の現在の移民制度への変更を今秋に導入

新制度では、家族、経済カテゴリーだけでなく、ビジタービザの方針も変更されます。これらは秋に導入されることが期待されています。

政府は留学生が永住権に必要なより多くのポイントを得、簡単にカナダに来ることできるようする方針を作るために取り組んでいます。このブログを読んでいる読者の方が学生で永住権の申請をお考えの場合には、申請に有利になるかを新たな政策が導入されたるまで待ってみるのもよいでしょう。

若く、学歴があり、英語やフランス語に堪能である留学生が永住権を取得しカナダで活躍していくことはカナダにとっても良いことだと言えます。

References:

• Notice – Supplementary Information 2016 Immigration Levels Plan
• Open Government Open Data Portal, Canada
• Mississauga News