2022年11月18日

【2023-2025 Canada Immigration Level Plan カナダ移民計画】2022年11月18日更新

2022年11月1日に「2023-2025年 カナダ移民計画（Immigration Levels Plan）」が発表されました。

カナダが今後数十年に直面するであろう社会的・経済的課題に対処するため、医療、熟練工、製造、技術分野で必要とされるスキル労働者を獲得することを目的としています。

また、家族が出来るだけ早く再会でき、難民を援助するなど、カナダの人道的責務を果たすことを目指します。

 

移民受け入れ目標数

2023年　465,000人

2024年　485,000人

2025年　500,000人

カナダは、新型コロナウィルスが与えたダメージからの経済回復が先進国の中で最も早い国の一つですが、労働市場の深刻な不足に直面しており、カナダの企業や労働者に不安を与えています。2023-2025年 カナダ移民計画で、より多くの移民を受け入れることにより、経済回復を目指します。

2021年にカナダは 405,000 人以上の移民を受け入れました。これは単年度で受け入れた移民数としては最多となり2022年は432,000近くになる予定です。

政府はこの取り組みを継続し、2023年に46万5千人、2024年に48万5千人、2025年に50万人の永住者を迎えるという目標を掲げています。

 

約60％が経済クラス

長期経済成長に焦点を当て、2025年までに経済クラスへの受け入れ人数を60％強とするとしています。

エクスプレス・エントリー制度を活用し、深刻な労働力不足に直面している医療、製造、建築業、科学、技術、工学、数学分野にフォーカスをします。必要なスキルや資格を有する移民を受け入れることにより経済促進を図るもので、フェデラル・スキルド・ワーカー（FSW）の目標人数を2023年82,880人、2024年109,020人、2025年は114,000人を予定しています。

州推薦プログラム（Provincial Nominee Program）のような地域経済移民プログラムは、カナダが継続的に成長をするためにますます重要となっています。そのため、今回の計画では、前年比の伸びを概説し、各地域の労働力不足や人口動態の問題に対処するために必要なスキルを持った移民を確保するため、PNPの目標値を2023年105,500人、2024年110,000人、そして2025年には117,500人を予定しています。

 

家族の再会

家族の再会をいち早く行うことも使命としていることから、経済クラスの次にファミリークラスも大きな永住権プログラムとなっています。

カナダは引き続き、配偶者・パートナー・子供のための移民プログラムの下で年間約8万人の移民を受け入れることを検討しており、両親・祖父母のための移民プログラムは、2025年には36,000人に引き上げられる予定です。

 

AIへの移行、オンライン申請

この1年間、カナダ政府は移民システムを利用する人々が直面する様々な課題に対処するための改善を行ってきました。

これらをさらに迅速化し、利用者が求めるサービスを提供するために、入国管理システムの合理化とデジタル化を続けています。

カナダ移民局は常時、100万件以上の申請書を管理しています。2021年には、全体で170万件の審査を完了しました。

未処理案件の削減に関しては、AIを更に活用し通常の状況下で一定の時間内に80%のアプリケーションを処理することを目標としています。

最終的にはオフィサーが決定するとはいえ、AIをフル活用し、オンライン化を進めることでIRCCが掲げているサービス・スタンダードの時間内に審査が完了することに期待したいですね。

 

移民大国であり移民のあこがれの地、カナダ

カナダは、仕事、勉強、生活のためのスタートを探している人々にとって、常に目的地として選ばれてきました。

そのため、カナダは移民制度の近代化を目指し、手続きをさらに合理化し、移住者が期待と希望を持てるような近代的な移民システムに向けて努力し続けています。

今後3年間で140万人以上の移民を受け入れる計画を発表したカナダ、移住を考えているあなたにもチャンスがあるかもしれません。

 

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An Immigration Plan to Grow the Economy 

Supplementary Information for the 2023-2025 Immigration Levels Plan

 

[YuPass アシスタント, 丸山一恵　著]