2022年2月11日
カナダ移民局(IRCC)のフレーザー大臣は、2022年1月31日に移民制度を近代化し、移民サービスを向上させるための施策を発表しました。
国境規制や渡航制限など、新型コロナの影響で多くの審査に遅延が出ている現状を受け止め、移民局はこれらの問題を解決しなければならないと考えています。
カナダ移民局は審査の処理時間の短縮を図る計画を進めています。様々なプログラムにおいて、遅延している審査を従来の基準に戻すためのスタッフ増員を支援するため、8500万ドルを投入する案を打ち立てました。
また、システムの近代化として取り入れられた高度データ分析システム(AI)が既に審査に導入しているのを更に拡大させ、スピードアップを図るとしています。最終的な判断は移民局の審査官から下されます。
永住権申請で利用できるオンライン申請を拡大する予定です。 申請のオンライン化により郵送申請の遅れを最小限に抑え、ファミリークラスの申請者の平均審査時間を、サービス基準である12ヶ月に戻す予定です。
申請者が審査状況を追跡できるように、永住権申請トラッカーを導入。 まず初めに、配偶者、コモンローパートナーなどの扶養家族のカテゴリーに属する永住権申請者が対象です。このトラッカーの導入により容易にオンライン上で審査状況を確認することが出来るようになりました。
申請者が審査状況や、できるだけ早くスムーズに審査を進めるために必要な追加情報・書類が表示できるよう、新しいオンラインツールのスタートを目指しています。
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Yumi Ueda, LLB 【Regulated Canadian Immigration Consultant】
埼玉県出身。法学部卒業。2003年カナダに移住。ブリティッシュコロンビア大学(UBC)移民法プログラム修了。カナダの様々な移民コンサルタント・弁護士事務所にて勤務。2007年より、大手法律事務所・Davis LLP(2015年よりDLA Piper LLPに統合)に勤務。2009年、カナダ政府公認移民コンサルンタントの国家試験に合格。2016年に移民コンサルタント事務所、YuPass Canada Immigration Inc.を設立。これまでに個人・企業を含め、世界28か国1,000人以上のビザ取得をサポート。Canadian Association Of Professional Immigration Consultants会員。
Originally from Saitama, Japan and immigrated to Canada in 2003. Graduated from the Immigration Practitioner program at University of British Columbia in 2005. Worked at an immigration division of Davis LLP (integrated to the world’s largest law firm DLA Piper) from 2007 to 2016. In 2009, passed the national exam of the Immigration Consultants of Canada Regulatory Council (ICCRC), and became a Regulated Canadian Immigration Consultant. Established YuPass Canada Immigration Inc. in 2016. Has experience with assisting over 1,000 customers from 28 countries. Member of Canadian Association Of Professional Immigration Consultants.