2024年11月8日

【2025-2027年 カナダ移民計画が申請者に与える影響とは？】2024年11月8日更新

カナダ政府は2025年から2027年の新たな移民レベル計画を発表しました。この計画では、過去の目標である年間50万人の永住権保持者受け入れ数が引き下げられ、将来のカナダ移民の方向性がさらに明確になっています。この調整は話題となっていますが、依然として2019年や2020年と比較すると、多くの移民受け入れが予定されています。

１． 永住権受け入れ数の見直しと今後の方針

今回の受け入れ数の見直しにより、労働市場と人口構成のバランスが見直されました。これは、社会インフラへの負担を軽減しながら移民政策を継続するためです。これに伴い、カナダが求めるスキルや経験を持つ人材が重要視されており、申請者にとっては事前準備がますます重要です。

 

カナダ移民受け入れ数の推移と新たな目標

まず、過去数年間の受け入れ数と新たな計画を比較してみましょう。

• 2019年：313,600人
• 2020年：284,100人
• 2021年：405,000人
• 2022年：437,539人
• 2023年：471,550人

そして新計画では、次のような目標が設定されています：

• 2024年：当初485,000人 → 修正後395,000人
• 2025年：当初500,000人 → 修正後380,000人
• 2026年：当初500,000人 → 修正後365,000人

 

目標が一部引き下げられたものの、受け入れ数は依然として高水準で、特に以下の方針が強調されています。

２．国内居住者の優先「In-Canada Focus」

カナダ国内で既に就労中の申請者が優先されます。2025年には、エクスプレス・エントリー枠の40％以上が国内居住者向けに割り当てられる見通しです。これにより、既にカナダで仕事をしている方には永住権取得のチャンスが拡大しています。

３．需要の高い職種の優遇

医療、IT、フランス語能力などの特定の分野において、引き続きカテゴリー別選抜（ターゲットドロー）が実施されます。これにより、該当する分野で6か月以上の経験がある申請者は、永住権の招待を受けやすくなっています。今その仕事に就いてなくとも過去３年間以内に就いていればよいのです。
今後もこうした需要の高い職種において、スキルや経験を備えた申請者が優遇されるでしょう。

  フランス語能力

  医療職

  科学、技術、工学、数学（STEM）職

  技能職（手に職系の仕事）

  輸送職

  農業および農食品関連職

これまでの仕事が優先業種に当たるかこのリンクで確認してみましょう。該当する職種での申請、フランス語話者が有利です。

4.他地域への柔軟な視点

エクスプレス・エントリーを通した永住権申請が難しい場合、第二の手段として州推薦プログラム（PNP）を通して移民がしやすい場合があります。

バンクーバーやトロントなどの都市にこだわらず、他の州や都市での永住権取得を視野に入れる柔軟性が、成功に繋がる重要な要素となっています。

これからカナダで留学を考えている場合、将来移住を見据えるならば永住権を申請しやすい州に留学をすることが考えられます。

またカナダで就活するなら、永住権を取りやすい地域や州に絞ることもできそうです。

永住権を申請しやすい州はどこ？というご質問をいただきますが、
１１の州でPNPが展開されています。各州のプログラムの要件に自分が当てはまるか丁寧に見ていくことが大事です。

検索キーワード：　州の名前　PNP

5.日本を出る前に重要な計画準備

カナダ移住を考える方にとって、どの地域でどの職種で永住権申請が可能かをリサーチし、しっかりと準備することが非常に重要です。事前の計画が成功への大きな鍵となり、特にカナダで需要の高い業種に焦点を当てることで、永住権取得のチャンスが広がります。

また移民ルールは頻繁に変わるため、最新の情報収集をすることが大事です。

 

カナダ移民に関する最新情報やサポートが必要な方は、ご相談ください。

 

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